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戦国BASARAの二次創作サイト用のブログです
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読了済みにしたまま感想を書きそびれている本が溜まってきているので、竹林院様メモに載せている本から順番に書いていこうと思います。
まずは、この小説から。

『異戦国志』全13巻
著者:仲路さとる(学研・歴史群像新書)

お竹さん登場の8巻までで一度記事にしましたが、最終巻までの分も含めて感想を述べていきます。
ネタバレしてますが、古い作品なので支障はないかと思い、そのまま書いています。
この作品は多くの武将が活躍する群像劇で、それぞれの人物に見せ場やエピソードがあるのですが、感想はやはり幸村夫妻メインで萌え語りに終始してしまいました。


幸村の結末については以前の記事でも少し触れましたが、徳川本陣に特攻して討ち死にします。
この手の小説で幸村がメインキャラだと、豊臣が勝って、幸村は秀頼の側近になったり、要職に就くことを断って九度山で隠居したりとかいう結末が多いみたいですが、あえて討ち死にENDという所に思い切りの良さを感じました。
不思議なことに、やっぱり不満は感じません。
うまく言葉にできないのですが、敗者でありながらなにかをやり遂げた感が伴うというか、その辺は史実に沿った歴史小説と変わらない読後感がありました。

登場した時はおっとり淑やかなお姫様だったお竹さんも、大勢の子供のお母さんになってしまうと、騒ぐ男どもを叱り飛ばすぐらい強くなります(笑)
幸村が生死不明になった時も、夫の無事を信じて取り乱すことなく撤退準備をしていたり、少ない描写からも彼女の強さが伝わってきて痺れます。
竹林院様の基本イメージはやはりこういう女性かも。
結婚前→愛されて育った淑やかなお姫様
結婚後→夫の留守を守る、心の強い妻であり母。
本当の人物像はわからないので、性格などは作家の方によって様々な解釈があれば良いとは思うのですが、夫に寄り添う妻であり、子供達を愛して育てる母親という点だけは外さないで欲しいなぁと思ったりします。

幸村も本筋では有能な武将として描かれているのですが、いざ家庭に戻ってくると、奥さんに弱く、子供を溺愛する普通のお父さんになってます。
大助に対する親馬鹿ぶりを家臣に指摘されて、我が子なんだからいいではないかと開き直る場面とか、展開がシリアスなだけにちょっと笑えてほっとします。
最終巻で家臣達との悲壮なやりとりの後、最後の酒盛りをしようということになり、隠してあるお酒を持ってくるという場面がありまして、
ここでの「なにかと家内がうるさいのでのう、誰にもわからぬようなところに仕舞ってあるのじゃ」という幸村のセリフに、それまでの流れを横へ置いて普段の夫婦のやりとりを想像してしました。
飲み過ぎですよと酒瓶を取り上げてたしなめるお竹さんと、惚れた弱みで逆らえない幸村さんの図が浮かんできてニヤニヤします。

幸村とお竹さんのやりとりを妄想していると、これを文章にしてみたいなぁと思ったりもします。
そのうちこっそり二次創作するかも。

お話の流れとしては豊臣側が敗れ、勝者は徳川側となるものの、やはりifの物語。
最後の最後の結末だけは、え、そうなるの? という驚きがありました。

異戦国志には外伝もあるのですが、こちらは別の記事で改めて書くことにします。
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